象嵌の工程
●工程1
ろくろで成形後、器に直接針で文様を描いていきます。
下書きなしで深さ1ミリの溝を彫り込んでいきます。
●工程2
針で彫った上から、白い化粧土を塗ります。
空気を抜きながらしっかりと馴染ませていきます。
●工程3
全体が同じ硬さになったところで、表面を削って仕上げます。
白い土のみをごく薄く、慎重に削り取ります。
●完成
文様の表面には一切凹凸はなく、筆では出せないシャープな線が刻み込まれます。
掻き落としの工程
●工程1
ろくろで成形後、凹凸などが残らないように器の表面をきれいに整えます。
●工程2
器の表面に白い化粧をまんべんなく塗ります。焼成後にめくれないように、しっかりとなじませます。
●工程3
ある程度乾かして彫りやすい堅さになったら針で木立の文様を彫り込んで(掻き落として)いきます。
下書きなしで一定の深さを保ちながら直接描きます。
●完成
素焼きをしてさらに釉薬を掛けて本焼き、完成です。
白い表面に針で掻き落とした木立の部分が、黒く浮き上がります。